焼酎のこと

南さつま市が生んだ二大焼酎杜氏

杜氏は「トウジ」とも「トジ」とも読みます。
自家醸造の時代、焼酎造りは長い間主婦の仕事でしたが、時代を経て酒作りの規模が大きくなるにつれ、
熟練技能者が必要になり、焼酎蔵は男の職場になっていきました。

「杜氏」とは蔵で働く蔵人たちを統括する最高責任者のことをいいます。
もともと、焼酎杜氏は季節限定の出稼ぎ仕事でしたが、今では年間通して1つの蔵を専任する蔵持杜氏が一般的です。

南さつま市が生んだ二大杜氏「黒瀬杜氏」と「阿多杜氏」をご紹介いたします。

黒瀬杜氏

焼酎造りと麹の技術革新を担った「黒瀬杜氏」。
最大で370名もの人数になったといわれ、沖縄の泡盛職人に黒麹の扱いを習ったと伝えられています。黒麹を使用した焼酎造りはその後の焼酎産業に大きな革新をもたらしました。

阿多杜氏

温度管理が難しく、杜氏の技術が要求される黄麹をうまく使い、黒麹の導入まで大いに腕を振るっていたといわれる「阿多杜氏」。
現代にその技術は受け継がれつつも、黄麹を使用した焼酎は希少価値の高いものばかりです。

二大杜氏を育んだ南さつま市

南さつま市地図

鹿児島県南さつま市は薩摩半島の南西部、鹿児島市、日置市、枕崎市、南九州市と隣接し、南側と西側は東シナ海に面し、景勝地として知られる地です。鹿児島市内からは車で約1時間、その地理的特徴を生かした観光産業、イベントで市内は盛り上がりを見せます。

この自然豊かな美しい土地で、焼酎産業に大きな功績をもたらした「黒瀬杜氏」と「阿多杜氏」は育まれました。

焼酎神を祀る焼酎神社 竹屋神社

本格焼酎の一大産地、南さつま市にある竹屋(たかや)神社は、焼酎と同じく火の中で生まれた三神と、神武天皇の祖母である豊玉姫(トヨタマヒメ)を祀る神社で、「焼酎神社」として知られています。

竹屋神社について

南さつま七蔵焼酎を巡る旅に出る

南さつま七蔵焼酎を巡る旅に出ませんか?
見て聞いて、飲んでみる。
黒瀬杜氏や阿多杜氏、そして七つの蔵の奥深い歴史とこだわりを感じてください。